単語をおぼえるときによくやるのは、闇雲に英単語をノートに書きだしたり、単語帳を作るというもの。
悪くないとは思いますが、とにかくおぼえにくいのとすごく非効率なのです。
なぜ非効率かというと、書き出した単語がどんな場面で使えるのかわからないし、ほぼ使われることのない(遠い未来のいつかは使われるであろう)単語をひたすらおぼえようとする行為だから。
いざ実践の会話で「この単語はたしか〇〇だ!」と思って使ってみたら真の意味が違っていて怪訝な顔されたりします。
効率よく、使う場面の多い単語を覚える方法はもう2つしかないと思います。
これが最短の暗記法です。
1つ目:会話のスキットの中でおぼえる
日常的に話される会話文を丸暗記していく方法です。
もちろん完璧に丸暗記できなくてもいいんです。
やり方は簡単です。
ピリオドまでの各文を、意味(訳)を理解したあとにひたすら繰り返し声に出してブツブツ言う。
意味を頭で、音を体(口)でおぼえるような感覚です。
対象の英単語が、文のなかでどのようなニュアンスで意味を表現しているかをしっかりイメージしながら口にだすことが重要。
日常会話がベースとなっている会話文は、頻繁に使われる単語の宝庫です。
特別な専門用語でもなく、頻繁に使われる単語が使われるので覚えておけば使えるシーンはたくさんあるはずです。
ぜひ一度読んでほしいのですが『海外ドラマはたった350の単語でできている [英語マスターシリーズ]』という書籍でも言われているように、実際に日常的な会話のなかで使われる英単語はだいたい決まっています。
だとすれば、わざわざ単語帳などを作って時間を費やすよりも、会話文を声に出して練習したほうが効率的ですし圧倒的に楽です。
「勉強」というと、なぜかみんな当然つらいものだと考える人が多いのですが、楽できることは楽したほうがたのしいですし、効率もよくなります。
2つ目:似た訳の単語を比較しておぼえる
冒頭で「ノートに書かなくていい」と書きましたが、これは別です。
矛盾していますが、矛盾してていいです。
むしろこれは書くべきです。
とても重要なので。
辞書を引くと同じ訳の英単語はたくさんあります。しかし、当たり前ですがまったく同じ意味の単語は存在するはずありません。
僕たちがいつも意識せずに使っている日本語でも、おなじような意味になのに使い分けている言葉はたくさんあります。
それらは、使う場面やニュアンスによって使い分けられていて、あとあと考えてみると受ける、あるいは与える印象が異なることってありますよね。
シチュエーションによっては誤解をまねいたりするようなことも。
それらを使い分けるためには「ノートに比較したものを書き記す」ことです。
『書いて読む』ことで短期記憶にどんどん積み上げられていきます。
でも人間ですから(短期記憶は)覚えるそばから忘れていくものです。
繰り返し3・3・7・1・3ルール(※3時間後・3日後・7日後・1ヶ月後・3ヶ月後)復習で脳に定着させていくしかないのです。
これで長期記憶に定着させていきます。
僕は記憶力の高い天才ではないので、このやり方で着実にボキャブラリーを増やしました。
やり方(ノートに書く内容)は超カンタン。
ポイント3つ
- 一見おなじような意味になる単語を書き出す
- それぞれの単語に調べてわかった意味や使い方の説明を書く
- それぞれの単語が使われる例文を辞書などから書き出して声に出して文をおぼえる
これだけです。
同じ日本語訳になる単語をノートに書きだし、それぞれ使われる場面やあらわすニュアンスを書き込んでいきます。
自分で納得できる意味と例文を書き添えます。
さらにコツとしては、余白を多めに取っておくこと。
後々知り得た情報を追記できます。
サンプルを別の機会に掲載したいと思いますが、まずは自分なりに工夫してノートを作成してみてください。
語彙力がメキメキと上達していくのが実感できるはずです。
いろいろ試行錯誤することも大切ですし、なによりそのあたりも楽しめないと英語学習は一朝一夕では身につかないものなので。
ココがポイント
書き込んだノートは、必ず活用すること
使い方も重要です。
これを書いたあとは必ず見返して辞書のように使っていくと、単語だけをひたすら丸暗記しようとするよりも、使える単語としてどんどん頭に入ってきます。
使えば使うほど、書き込めば書き込むほど情報が整理されてきます。
次第にノートを使わなくても「あ、この単語はあのグループだな」と思い出したりできて、語彙力が増えていることを実感できるようになります。
さあ、実践してみてください。
たちまち使える英単語がスラスラと頭に入って、記憶されていくはずですよ!