学び 英語学習

社会人のための英文法のやり直し学習

社会人の英文法やり直し学習

 

社会人になってから英語を学習するとき、やはり中学生時代のつめ込み型学習を思いだしちゃいますよね。あれは非効率でした。

でもそのおかげで基礎的な英語の読み書きなどはできるわけなので、もう少しやり方を変えた効率的な学習方法を紹介したいと思います。

 

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徹底的にアウトプットの作業

 

やり方は簡単です。
用意するものは以下の2つ。

 

この2つを用意して、あとはひたすらくり返し「日本語文」を「英訳」していくだけです。
英訳するときはできるだけ早く、実際に会話しているイメージをもってやると効果的。

わからない単語があったときは自分で調べてもいいですし、となりのページにならぶ英文をみて判断してもいいです。
このとき注意すべきは、その単語の意味をあれこれ調べすぎないこと。
単語は使いかたで意味が変わったりするので、その訳した文章の場合の意味をおぼえていくことです。

そして、文法的にわからなかったら文法書で調べます。
このとき学生時代に使っていたような文法書だとわかりにくい場合があるので、先にあげた「一億人の〜」を使うのがおすすめです。
この英文法書は、会話を重視したものなので『なぜネイティブはそう言うのか』を説明してくれていて理解が深まります。

以上のように、日本語文を英訳しつつ『単語を調べる』、『英文法を再確認』という作業をしつこくやっていくことで英文法の知識はグングン伸びていきます。

ただし、何度もいいますがひたすら『くり返し』という作業が発生するのでそこだけは覚悟が必要です。

ではこれがなぜいいのか。理由をみてみましょう。

 

 

なぜこの学習方法がいいのか?

 

このみなおし学習のいいところ、肝になる部分は3つです。

  1. アウトプットをくり返す
  2. おなじ教材を何度もくり返す
  3. 網羅的学習

 

 

1.アウトプットをくり返す

 

まず一つ目の「アウトプットをくり返す」。これはもう説明するまでもなく、アウトプットすることの効果は高いことがよく知られてます。

記憶しようとすること、つまりインプットはその情報を使わなければ消去されます。
脳に入った情報は、いったん海馬に仮おきされます。

そのあと、2〜4週間のあいだに何度もその情報がつかわれると、脳は重要情報だととらえて長期記憶として定着・保管されます。
ですので2週間で3回以上くり返せば、長期記憶として残される可能性がたかくなります。

ちなみにインプットとアウトプットの最適な割合は、コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験によると、インプットの割合 3にたいしてアウトプットの割合 7が最適だとされています。

ご参考までに。

 

 

2.おなじ教材を何度かくり返す

 

先にあげたとおり、くり返すことで長期記憶として脳に定着しやすくなります。
ただし、くり返しも少し時間をあけることが大切。
やった直後におなじことをくり返しても意味がないわけです。
つまり、忘れるか忘れないかのギリギリでなんとか思いだせるというタイミングで行うのが効果的です。

脳科学の研究では、思い出そうとして脳をフル回転させるような高い負荷によって記憶が定着しやすいとされています。
なので、『アウトプットしながらそれをくり返す』というのはとても高効率な学習方法だと思います。

また、くり返すことで間違いの状況などがフィードバックされ、自分の弱点がわかりやすく、何度も間違えるほどいずれは思いだしやすくなっていきます。

 

 

3.網羅的学習

 

おすすめした「mini版瞬間英作文ドリル (アスコムmini bookシリーズ)」や「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)」の教材はひととおりの英文法を網羅しているので、見直し学習には最適だと思います。
そしてそれをくり返していくことで記憶の定着にも、また発話やスピードなどがどんどんと改善されていくはずです。

 

 

語学はつらいものと認識せよ

 

「簡単で楽しい」ものは身につかないという事実に向き合うことが、とくに語学においては重要だと思います。
くり返し学習もせず、簡単にできるものなら記憶には残りません。
人間の脳がそうなっているからです。

でも、ひたすらつらい学習をするのは大変なことです。
続けるには少しくらい楽しさがほしくなりますよね。

そこで楽しさを感じ、自分のやる気もあげるためには工夫が必要です。
たとえば実際に英語でコミュニケーションがとれるような相手と会話して「自分の英語が通じた!」という成功体験を得ることなど。

いまでは、低料金で英会話ができるオンライン英会話もたくさんあります。
そのほとんどは無料期間がもうけられてますので、どんどん活用しましょう。

実践してみることは最大のアウトプットです。
これも割合でいうと、自分ひとりでの学習を9として実際の英会話を1の割合が最適ではないかと思っています。
ちなみにこれは株式会社プログリット社長で『英語学習2.0』の著書である岡田祥吾さんもおっしゃっていました。

 

ご参考までに社会人の英文法の見直し学習、がんばっていきましょう!

 

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