子供の教育 学び

小学生がプログラミングしたくなるパソコンの選び方

小学生がプログラミングするためのパソコンの選び方
たちくら
Web制作やシステム開発をする僕が、小学生のお子さんをもつお父さんお母さんのこんな疑問に答えます。
  • なぜプログラミングが必修になるのか?家でもPCを買うべきか?
  • 買うならどんなパソコンが良いのか?
  • 小学生がパソコンを雑に取り扱って壊してしまわないようにするには
  • 小学生におすすめのプログラミング学習は?

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なぜ授業でプログラミングが小学生の必修になるの?

労働集約型の仕事はどんどん機械化によって減っていきます。残ったとしてもそれらは圧倒的に低賃金の労働です。
そのあたりはみなさん実感しているかと思います。
今の小学生が大人になるときにはさらに進んで、PCあるいはそれに代わるデバイスを使わずに仕事をすることはほぼなくなっているかと思います。
その時に対応できるようにということと、これまで教育にあまり組み込まれなかった『論理的思考』の育成を本格的に取り入れようというのが、文科省のねらいかと思います。

文部科学省の指導要領によれば、小学生のプログラミングが必修になる理由はざっくりと次の3つです。

  • 情報の活用をじょうずにできるようになりましょう(情報モラルの教育)。
  • パソコンを低年齢のうちに扱えるようになりましょう。
  • 論理的思考を身につけましょう。

特に重要なのは3つ目の「論理的思考」だと思います。
(注意:『プログラミング』という科目、授業が増えることではないことに注意。その点についてはこちらの記事『小学生のプログラミング必修化の目的とは?』をどうぞ。)

 

家でもPCは必要か?

お子さんがつかえるパソコンを一台用意することをおすすめします。
パソコンじゃなくてタブレットでもいいですが、その場合はキーボードをBluetoothで使えるようにしておくとか。

理由としては、成績アップツールになりうることです。

パソコンはあくまで辞書や電卓と同じで、勉強や仕事をスムーズに進めるためのツール・道具です。使い方をおぼえるのが目的の機械ではありません。
つねに手元に置いておき、わからないことや、やらせたい仕事がある場合はスッと開いて使いこなせるようになっていれば宿題もはかどります。

みなさんも経験あるかもしれませんが、小学生のころ「家では勉強してないよ」と言いながらも成績がトップクラスという子が一人はいたと思います。
僕の友達にもいましたが、授業中の彼をみていて「これか!」と思うことがありました。
辞書を引くのが、ほかのどの生徒よりもずっと早かったんです。

情報をすばやく集めて、じょうずに利用する力があるほど成績はよくなります。
そのツールを普段から使い慣れておくことは成績アップにもつながると思います。

 

パソコンの選び方(とくにパソコンを選ぶときの間違いについて)

小学生のお子さんが使うパソコン選びは、親であるみなさんが使うものと同じものでいいと思います。
ご自身がふだんパソコンを使わないのでわからないという場合には、とくに注意する点として、子供だからと低スペックを選ばないこと(割高になる)と、メーカーがよくやる「これはお子様向けです。」というお子様向プロモーション戦略に乗らないことです。

子供の理解力や、ツールを使いこなせるようになる能力は想像以上に高いので、機能が少なくてあまりに子供っぽいとすぐに飽きられて見向きもされなくなります。

しかも意外と子供は、おとなが使っているものを使いたがる傾向があるので『自分もつかえる』ものを選びましょう。

 

おすすめのパソコンの性能

おすすめのパソコンの性能としてはこんな感じです。

  • CPU:i5またはi7程度
  • メモリ:8Gb以上
  • メーカー:DELLやHP、Acer、ASUSあたり。または
  • 少し高価格帯なら、NEC Lavie、surface、iPadなどのタブレット路線

以上のような感じで、だいたい価格帯が6万円から12万円くらいのものを選ぶのが無難だと思います。
クラス的にはミドルクラスの前後といった感じのものです。

低スペックがよくないのは、起動が遅い、フリーズするといったことがあると飽きる原因になるので、そういう意味でも中クラスを選びましょう。
また、パソコンはハード部分の進化も早くOSのアップグレードに堪えなくなる場合もあります。
将来的に中学生になってもパソコン授業は必修となっているので、以下のような買い替えタイミングを考えておくこともおすすめします。

  • 中学生になっても使えそうなスペックのものを選ぶ
  • 5年くらいで買い替えタイミング
  • 高校卒業時に買い替えるくらいのタイミングで購入する

 

画面のタイプ

大きく2種類あります。

  • グレア:ガラス面のように光沢があり、黒いと自分の顔が映りこむタイプ。
  • ノングレア:表面に光沢がなく、映りこみのないタイプ。

小学生がつかうことを考えると『目に優しいかどうか?』ということが一番の基準になると思いますが、その場合はノングレアのタイプが目の負担が軽いのでおすすめです。

 

キーボード

ノートパソコンは一体型なのでそれで問題ないです。
デスクトップの場合はセパレートになっていますが、あえて子供用は必要ないと思います。
手が小さいとはいえ子供の順応力はたかいので、ブラインドタッチができるようになるのも時間の問題です。

『タイピング 練習 ゲーム』などで検索すると山ほど出てくるので、インストールするなりブラウザ上で練習させるといいです。
ゲーム感覚でやっているうちに気づいたらできるようになってます。

 

パソコン学習を飽きさせない工夫

工夫というか、付加機能としてパソコンやタブレットにタッチペンがあるような場合はわりと飽きずに取り組めたりします。
ソフトウェアやブラウザゲームなどをうまく取り入れて、楽しさをお子さんのレベルに合わせて変えてあげるといいです。

 

パソコンを壊されない対策、セキュリティや有害対策について

子供がパソコンを使うと起こる問題は以下のような感じです。

  • ジュースをこぼしたりお菓子を触った手でさわりまくる。
  • 好奇心から、やたらとブラウザであちこちアクセスしまくる。
  • 有害なWebサイトにアクセスしてしまう。

ジュースをこぼすのは結構致命的なので、その辺りはしっかり教育するしかないです。
パソコンのサプライ品でキーボードのカバーくらいはしておいたほうがいいです。
Mac Book Proなどはホコリのせいでキーが反応しなくなる故障をネットでよく見かけますし、僕もなりました。

また、セキュリティや有害サイトについては「いつも一緒にやろうね」といって楽しめる小学生低学年のうちはいいですが、高学年ともなると自分で楽しみかたを見つけていろいろとやらかします。

その場合の対策として、せめて小学生のうちは約束事を決めて、使用するブラウザを限定するなどして対策をとっておくといいです。

ただしいつも監視しているわけにもいかないので、契約しているプロバイダのフィルタリング機能をつかったり、面倒であればノートンやマカフィーといった大手のセキュリティソフトを使えばセキュリティも有害サイトをブロックすることも設定できて便利です。

フィルタリング機能を加えると、つかえない機能がでてきたことで親に「この機能が使いたいのだけど」と相談されたときに、一緒に検討することでなぜダメなのかといったことを話し合い、教育することができます。

 

まずはどんな教材がいいの?

うちの子は『親子でかんたん スクラッチプログラミングの図鑑 (まなびのずかん)』という本でファーストステップを踏みました。
案外ハマって1週間ほど集中してやりまくり、キーボードの扱いがかなり早くなりました。
おそらく学校でのプログラミングの授業でも、この本のような内容で行われるんじゃないかと思います。

いきなり「〇〇言語でソースコードをガリガリ書く」というわけではないので、ゲーム感覚でプログラムとはなんなのか?ツールとしてのパソコンの扱い方はどういうものか?を覚えるにはちょうどいい軽さの書籍かなと思います。

本がなくても『SCRATCH』(https://scratch.mit.edu/)はフリーで使えるので、登録後ログインしてつかってみてください。使い方は『スクラッチ プログラミング』でWeb検索すると情報がたくさん出てきます。

ただ、より深く理解するためには上の書籍があると便利です。

 

とにかく楽しませる・飽きさせないという工夫をしてあげることが、子供がみずから勉強に取り組むようになるための方法だと思います。

 

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