自分のこれからを決めたいとき、どこに向かうべきか、今なにをすべきかを明らかにしてくれる三冊を紹介したいと思います。
自分が進むべき最適な道標、羅針盤の役割をしてくれる三冊です。
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これからの自分のために必要な三冊
年齢関係なく、今すぐにでもこれまでの自分を変えたい、変化が欲しいという人には最低読んでいたほうがいいおすすめの本を三冊ほど紹介したいと思います。
どれもベストセラーなので読んだ人は多いかと思いますが、すでに読了した方もいま一度みかえしてみると新たな発見があるかもしれません。
以下の点を意識して読むと、今までの自分とこれからの自分の分岐点が明確になるんじゃないかと思います。
- これまでの自分の経験や傾向を知る
- 夢の実現に向けてなにをすべきかを知る
- 意外と潜在化している自分の『今なにがしたいのか』を掘りかえす
- 過去に縛られない自分をつくる
三冊をすすめる理由
「メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)」
この本はタイトルの通り、メモすることで仕事や生活での新たな発見や気付きをもたらす方法を説明しています。
しかしそれだけにとどまらず、過去の自分がなにを感じてその後の自分にどんな影響を与えているかを探る方法もおしえてくれます。
メモのやり方としては、目の前の仕事などを一旦抽象化して分解し、ふたたび具体化するという作業を行います。コンサルタントやプランニングを行うような立場の人、チームのリーダーといった人たちは普段の仕事のなかでやっているかと思います。
その方法を明確に、ノートの取り方までていねいに説明していて実践しやすくなっています。
この本の真髄は、単に仕事に役立つビジネス書ではないところです。
これまで生きてきた自分が経験したことや顕在化している、あるいは潜在化してしまった自分の夢やわだかまりを表出させてくれる方法を示してくれます。
そうして明らかになった自分を再分析して、持っている経験や考え方を具体的に明文化するので、これから自分がなにをしたらいいかが明確になります。
メモはただスケジュールや用件を書き込むツールになりがちですが、これを実践することで利用価値のあるものに変えるきっかけにもなる本です。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」
「よなよなエール」というクラフトビールをご存知の方もおおいと思いますが、このビールの醸造元であるヤッホーブルーイングは、入社してくる人たちに『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』を配布して、付属の米ギャラップが展開しているストレングスファインダーの診断テストを受けることを勧められる。
自分の強みを発見してもらい、はたらき始めたときにそれを活かしつつ弱みは他のチームメンバーが補えるような体制づくりをしているようです。
「あなたの強みはなんですか?」
高校や大学を卒業したら仕事さがしの場面でよく訊ねられることばです。
その頃は時間的余裕があるのでじっくり考えることができますが、20代も後半になればほとんどきかれることはなくなります。
ということは年齢を重ねるにつれてあらためて自分の強みについて考えることは少なくなります。
ところが30代になっても40代になってもこれからの時代は自分の強みについて再考する必要に迫られる場面が増えてきました。
ほぼなくなった年功制度や企業の倒産による再就職など。
自分で起業する場合でも、ビジネスそのものだけでなく自分自身を知る必要はおおいにあります。
そこでこの本とストレングス・ファインダーの診断が役立ちます。
自分では見つけられない強みや、なんとなく気付いてはいたものの自信がなかった強みと言えるものが顕在化されて、目標に組み込みやすくなります。
前向きになるためには、この目標作りこそがモチベーション維持にも役立つことになります。
「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」
自分の過去にとらわれることなく、トラウマと言われるような幻想に惑わされずに生きるには、アドラー心理学が最適です。
ただ、アドラー心理学の専門書籍を読むと難解なものが多いです。
そこでこの本「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」が有効です。
哲人と言われる老人と30代の悩める若者の対話形式ですすむ展開で、噛み砕いた具体的事象をあげてすすむ会話が誰でも理解しやすく描かれています。
今でも心理学といえば大学の授業などでも多く扱われるフロイトですが、比較されるアドラーのベースとなる理論はまったく別のものになります。
アドラーは経営者や起業家によく読まれてます。
その理由はおそらく、集団のトップとしての立場で抱えがちな精神的な悩みを解決してくれるからだと思います。
自分の信念を貫くためには、意見の対立などが起こることもしばしば。
「自分は間違っているんじゃないか」といった考えをときに鼓舞したり、冷静に見つめなおすよう促してくれることが理由なのではないでしょうか。
なにより重要なのは、できないことに対していつも言い訳に利用してしまうような過去の出来事、つまり軽度の『トラウマ』を、そんなものはないと言い切ってくれるところ。
過去の自分に囚われず、自分が信じる道を他人の課題ではなく自分の課題として捉えるべきで、自分を嫌うのは他人の問題であって自分の問題ではないと明言しています。
100年も前に生きたアドラーが、現代の多くの人たちの悩みを解決してくれています。
なによりも宗教観など抜きにして心理学として読めるので、説得力をとても強く感じます。
まずは目標を明確にする
この三冊をもとにしてぼんやりした目標をノートに書き出して明らかにすると、不思議とやる気が湧いてきます。
人間の脳は、高い目標を立てるとドーパミンが分泌されます。
するとモチベーションも効率も記憶力もアップします。
ここでは詳しくふれませんが脳内物質のことを知っておくとこれから紹介する本を読むべき理由もわかるので「脳を最適化すると能力は2倍になる」もおすすめです。
あなたが何か行動すると、周りの世界は意外にもなにかしらの反応をしてくれます。
将来を楽しいものにするために、目標の再設定はいかがでしょうか?