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【丸暗記はいらない】英熟語が覚えられないなら英英辞典で推測力をみがく

丸暗記しないで覚える英熟語


膨大な単語や熟語をまえにすると、気が遠くなりますよね。
あなただけじゃなく、英語が話せるようになりたいと思っているみんながその悩みを抱えてます。

でも英単語はあるていど丸暗記が必要ですが、英熟語はそうでもないです。
3つの学習法でいままで苦痛だった熟語の丸暗記から開放されます。

ただし、この記事はあるていど英文法ができてる人向けです。
文法に不安がある方はこちらの記事『英語を本気でやりなおしたい社会人におすすめの英文法参考書』をどうぞ。

 

英熟語の暗記地獄からの開放

 

英熟語を覚える3つの方法


この記事を読めば、ひたすら丸暗記の不毛な作業から開放されます。
それだけでなく、長文の読解力もあがったり英会話のリスニング力もあがるはずです。

英熟語を覚える・理解するためのポイントは3つ。

  1. 直訳してみる
  2. 推測力で判断する
  3. 歴史背景を調べる

これだけです。
では、3つのポイントについての詳細をお話しします。

 

1. 直訳してみる


あなたも僕も、いつも日本語で話をするときは「熟語」を意識しているわけじゃないですよね。
仕事で何かを説明するとかいうのでない限り、言葉を前から順につなげていって話をしてるはず。

ネイティブも「熟語」なんて意識していないはずなので、前からつなげていってるはず。
ということはつまり、ほとんどの熟語は『直訳ができる』わけです。

例えばこんな感じ。

  • put aside 「かたわら(aside)に置いておく(put)」→「たくわえる」
  • over the hill 「丘(the hill)をこえて(over)」→「全盛期がすぎた」など
  • be up in the air 「宙に浮いて上がる」ところから「有頂天になって」など

 

ちょっと連想が難しいが、調べることで納得できるもの。

 

  • beef up 『beef』には他動詞で「太らせる」という意味があり、そこから「強化する」
  • go bananas バナナを見た猿が興奮していくことから「頭がおかしくなる」

 

あげればキリがないのでこの辺でやめますが、すぐにネットで調べるとか熟語辞典を使うのではなくて、まずはアタリをつけて訳してみる。それが後々の会話に影響してきます。

なぜなら会話ができるようになってきても、わからない単語や熟語はかならず出てきます。
そのときにアタリをつける感覚を持っていると、前後の文脈からわからない箇所のおよその訳ができるようになります。
これがさらなる上達のキモでもあると思います。

 

2. 推測力で判断する


直訳するには、それぞれの単語がもつイメージを理解する必要があります。
単語のイメージとは、ネイティブが抱く感覚的な真のことばの意味です。

僕ら日本人も、ことば一つひとつに持っているイメージがあるように、
そのイメージから連想することで、熟語の直訳する力が高まります。

それを助けてくれるツールが『英英辞典』です。

熟語でどうしても直訳できないものが出てきたら、まずは英英辞典を引いてみることをおすすめします。

理由は、いつも頻繁に目にする動詞や前置詞などでも、意外と本当の意味を知らなかったりするからです。

例えば「by」。
ほとんどの人は「〜によって」と覚えていると思いますが、英英辞書で引いてみると、いちばん初めに記述されているのはこんな感じ。

『beside: very near: Come and sit by me.』

つまり「そばに」というのが「by」に対して抱くイメージなんですね。

ぜひ英英辞典を使って簡単な単語などを片っぱしから調べてみましょう。
新しい発見がたくさんあります。

単語本来のイメージ的な意味がわかることで、推測力がどんどんアップします。

 

3. 歴史的背景を調べる


先述したとおり、ほとんどの熟語は単語のイメージさえつかめれば直訳ができますが、「なんでこれがこんな言葉になんのよ。」っていうものもあります。

それを理解するには、それぞれの単語のイメージだけでなく、その熟語が作られた背景を知る必要があります。

これはそれほど難しいものではなく、日本語でも毎年たくさんの新しい言葉が生まれてますよね。
社会的に生まれた言葉だったり、高校生が使ってたものがいつの間にか国民的な言葉になったり。
そんな感じで熟語も生まれてきます。

なんらかの必要があって生まれた言葉なので、そうした背景を知れば理解も深まって、かえって忘れにくくなります。

例えば『pull up』という言葉。
「止まる」という意味です。
なんとなくわかりますが、なぜ直訳すると「引いて上げる」が「止まる」になるのか。

いつ頃生まれた言葉かはわかりませんが、今のように自動車などない時代、人々の移動手段は馬でした。
馬を止めるときの動作として、手綱を引きあげますよね。
手綱をひっぱり上げ(pull up)て、馬を止める。

こういう背景で言葉が生まれてくるわけですね。

ただ、これを調べるには少しばかり手間がかかります。
といっても、ネットで検索するだけ。

調べ方としては、

『〇〇〇 語源』

みたいな感じで検索すれば、ほとんどの言葉の作られた理由などはわかります。

 

熟語を理解するポイント

  • 熟語っぽいのが出てきたら、恐れず直訳
  • 直訳力を高めるために英英辞典を活用して推測力アップ
  • 直訳ダメならネットで検索。歴史的背景で英語へのモチベアップ

 

これら三つを意識すれば、波及効果として長文読解力や語彙力が高まります。

まずは英英辞典を読みものとして使ってみてください。
きっと新しい発見があるはずです。

※英英辞典は新しいものでなくてもいいと思います。古本屋なら¥1,000くらいで買えます。
僕は新品ですが、20年くらい前に買った『OXFORD wordpower』をいまだに使っています。

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