英語を話せるようにはなりたいけど、できれば独学であまりお金もかけずに話せるようになりたい。
そのためには何をどうしたらいいのか?
というお悩みを、この記事で解決できます。
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まずは今の自分の英会話スキルを知る(何ができて何ができないか)
ほとんどの人は中学・高校で英語を勉強してきたはずです。
とくに中学生のはじめのころは皆さん真面目に取り組んでいたはずなので、基礎の基礎は耳に残っているはず。
まったく何も頭に残っていない人はいないと思います。
英語を話せないという人は、大きく2タイプに分かれると思います。
- 文法は理解できているが話せない
- 文法がイマイチ理解できてないので話せない
それぞれのタイプ別の学習方法を考えてみましょう。
どちらも「会話」ベースの学習方法にする
それではタイプ別の勉強法を考えてみます。
ただし前提として、どちらも「英会話のために学習する」ということ。
つまり勉強のしかたをこれまでのつめ込み型から、会話に最適化した方法に切り替えることが大切です。
1.『文法は理解できているが話せない』という人の場合
英文法は理解できているのに話せない人は意外と多い気がします。
そういう人は語彙力がたりないと思って、ひたすら単語帳でインプットという不毛な作業をしがち。
でも答えはそこじゃないと思ってます。
文法ができている人は徹底的に「聴く」「声に出す」を繰り返す。
もはやこれだけ。
単語などはチマチマ単語帳で覚えても、実際の会話で使われる頻度が低かったら忘れます。
つまり非効率。
それよりも頻度が高いものを、どんな場面で使える言葉なのか理解していったほうが圧倒的に効率がいいです。
単語帳でおぼえる暇があったら、わからない単語を英語でたずねる言葉(文)を知っていたほうがずっと会話に役立ちます。
ここは文法を理解している人が有利なところだと思います。
少しづつでも質問するくらいの言葉が口から出てくるようになれば自信もついてくるので、あとは外国人が集まるパブやSNSでどんどん話しかけて、英会話教室の費用をうかし、海外旅行で腕試しです。
2.『文法がイマイチ理解できてないので話せない』という人の場合
文法がイマイチな人は、会話することを前提とした英文法の教材を選んで、効率的に短期間で学びなおす、です。
前述したとおり、すでに義務教育で基礎はできてます。
たいていは忘れている(つもりになっている)だけです。
人間の筋肉にはマッスルメモリーというのがあって、過去に持ち上げることができた高重量の重りはしばらく持ち上げてなくても、練習すればすぐ元のように挙げることができるようになります。
それと似たような感じ。
ただ、英文法というと受験勉強のようなつらさをイメージしがち。
英単語をおぼえるのもたいへんなのに、小難しい文法用語なんてもっとシンドイ。
そうなりますよね。
でも、そこを逆からアプローチすると楽におぼえられます。
これはとても効率的。
どうやるかというと、頭の中で日本語の文を英語に変換して話してみることです。
つまりアウトプットする。
そして、あとからその文がどんな構造になっているかを考えます。
まずは超カンタンな英文がのっている「mini版瞬間英作文ドリル (アスコムmini bookシリーズ)」のような本が、安くてレベルも高くないのでおすすめです。
どういう本かというと、左ページに日本語文があって右ページに正解の英文が載っています。
日本語文をひたすら英訳していく作業です。
これを「一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)」などのような、会話にフォーカスした文法書とあわせて使っていけば、英語力が飛躍的に伸びていきます。
スマホを駆使すれば無料で英訳の練習ができます。
スマホアプリなら「Duolingo」や「英語リスニング」がおすすめ。英訳と和訳の両方から学習ができます。
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英語リスニング - 英語ニュース・英会話・英単語の聞き流し勉強アプリ
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このあたりの勉強方法について詳しくは『英語を本気でやりなおしたい社会人におすすめの英文法参考書』に書きましたので読んでみてください。
英語は語の並びによって意味がかわる、シンプルな言語です。
その構造を、文法書で理解していくのでなく、文章から仕組みを知ることで、発話する音に慣れつつ、構造も少しづつ深いところを理解していけます。
復習のかたちとしては良いと思ってます。
最初から構造を理解しようとするから難しく感じる。
逆に、会話文を使ってみて、それがどういう仕組みになっているのか調べる方がわかりやすいのです。
文書を読むための英語学習を捨てる
あまり時間をかけずに効率よく独学で話せるようになるには、インプットは「読む」のではなく「聴く・話す」をくり返し練習しておぼえたほうが、後々の会話に役立ちます。
基本的に、聞き覚えのない音は発話することはできないので、耳と口を積極的に使うべきです。
音を重視すると、ほんとうの意味で単語を理解しながら記憶することの助けになります。
たとえば同じ意味の単語があったとき、条件によって使われる単語は異なります。
どんな時に、どの単語を使うのが最適なのかを知ることができます。
また、僕も含めて純ドメの人はとくにすべての単語をカバーできません。
なのでわからない単語が出てきたときに、前後の内容から判断していかなければなりませんが、聴くことに慣れてくれば会話の最中にでも意味を推測することができてきます。
まぁ、それすらできなくてもその場で質問してしまえばいいわけですが…。
英会話を勉強することよりも難しい、継続する方法
英文法を勉強したり単語をおぼえたりすることよりも、もっと難しいのは継続することです。
ヒトは何かやろうとするとき、5秒たつと言い訳を考え始めるそうです。
また、日常の生活のなかで少しでもストレスに感じると、それを避けようとします。
ストレスは病気の元ですから本能的に避けようとしているのかもしれません。
それでもやり続けるためのコツとしては、我慢して長い時間つづけることよりも一日20分から30分だけでもどこかに都合をつけること。
できれば仕事の前など、かならずやらなければならないことの前に時間を作る。
それをやらないと、もっと優先度の高いやるべきことができない、という状況を作ることです。
たとえやる気が起きなくて、身にならなそうな時でも本を開いたりアプリを開いてみる。
時にはダラダラしてしまってもかならずやること。
そういう状況を作ると習慣になるはずです。
定期的に実践の場を作る
ここが最後の難関です。
いくら独学で練習しても、実際に英会話をだれかとやってみないことにはそれ以上の上達はありません。
読みなれたテキストはそれ以上のレベルには上がれません。
なので、人と英会話することは重要です。
『最後まで独学で』と言いたいところですが、実践は英語がしゃべれる人(ネイティブスピーカー)に頼るしかありません。
そこでできるだけお金をかけない方法としてはやはりオンラインスクールですよね。
料金は通常の英会話教室より安いし、好きなタイミングでできることが多いのでおすすめです。
おすすめのオンライン英会話スクール2選
僕が体験レッスンで良いなと思ったのは2つのオンライン英会話スクールです。
選んだ条件は金額とレッスンのタイミングです。
高額だからレッスンが良くて話せるようになるわけではないですし、話したいタイミングは気分的なこともありますよね。
また1レッスンの時間は短くてもどんどん英語で質問したり話しかけたりして会話密度の濃いものにすることが大切です。
ネイティブキャンプ
ココがおすすめポイント
- 7日間、無料レッスンが受けられる(登録時に支給されるコイン分)
- 世界中に講師がいて24時間、365日いつでもレッスンが受けられる
- 法人プランもあって企業で採用されている実績あり
母国語を英語としない講師がいて、そこが安い理由だなと思いがちですが、英語を使うのはネイティブだけとは限りません。
海外での旅行や生活するシーンでは、様々ななまりやアクセントの違いなどがあってもコミュニケーションをとる必要があります。
実践の場ではすでに英文法は頭に入っている状態なはずなので、そうした練習は重要だと思います。
レアジョブ英会話
ココがおすすめポイント
- 2007年と早くからサービスを開始していて実績あり
- 利用者の60%が初心者から始めている
- 日本人オペレータによる学習サポートもあり
- レッスン単価が安い
もはやこの業界では有名すぎますが、とにかく老舗だけに内容は充実。
1レッスンの費用も安くて、迷ったらまずはレアジョブ英会話で無料の体験レッスンを受けてみるのがおすすめです。
英会話初心者のための学習方法まとめ
英会話初心者が独学で話せるようになる流れを解説しました。
ポイントとしてまとめると以下のような感じです。
英会話の初心者が独学で話せるようになるためのポイント
- 『英会話』できるようになるには会話を意識した学習方法を優先する
- まずは自分が何ができて何ができないかを明確にしてからはじめる
- 習慣化する
- なるべく早い段階で実践する
個人的には「習慣化」と「実践」がカギだと思います。
それでは頑張っていきましょう!