ボキャブラリーを増やしたい。
そう思ってもなかなか増えてる実感ってなかったりしますよね。
「どうしてもこの単語が覚えられない」
「前に記憶したのに、もうすっかり忘れてた」
それはもしかすると、本当の意味をイメージできないままで丸暗記しようとしてるからかもしれません。
一定の期間で何度も触れる機会のある単語は長期記憶として覚えられますが、そうでないものはなかなか覚えられないものです。
そこで、覚えにくい単語を記憶に定着しやすくするには、語源で覚えるのも一つの方法です。
その方法を説明したいと思います。
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英単語の構造を知ってイメージをつかむ
英単語は、基本的に3つの部位からできています。
下図のとおり、『接頭辞+語根+接尾辞』という具合。
たとえば「superfluous」という単語でいうとこんな感じです。
単語のまん中で、真の意味をあらわすものが『語根』です。
ここで単語の中核となるイメージを示しています。
そして、前方につく『接頭辞』はその条件をあらわしていて、方向や時間・位置の関係、否定などを示します。
後方には『接尾辞』がつづき、単語が動詞であるのか名詞であるのかなどの機能的な意味づけをしています。
こうした構造の理由は、歴史的に英単語が生まれてくるなかで、古英語のまま現在もつかわれているものもありますが、1600年ころのヨーロッパでの人々の活動によって、語根にラテン・ギリシャ語、あるいはフランス語などがたくさんとり込まれたのが理由のようです。
※英語史についてより詳しく知りたい方は『英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史』がおすすめです。
覚えられない英単語をイメージで連想ゲームする
語根のイメージがつかめれば、あとは連想ゲーム的にスムーズに覚えることができます。
その方法としてはスマホであれば、『iThoughts2go』などのマインドマップアプリを使います。
miMind - 簡単なマインドマッピング
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たとえばこんな感じ。
同じ語根をもつ単語をマインドマップに落とし込んでいきます。
中心となる単語はなんでもいいです。
語根のイメージで連想できる単語をつなげていき、意味を書き入れます。
上の図では、中心に『evacuate』をおきました。意味は「避難させる」や「退避させる」です。
そして、語根のおなじ単語を周りにつなげます。
さらに派生した単語とおなじ接頭辞や語根がおなじものをつなげていきます。
こうして覚えていくと、イメージがどんどん広がっていって覚えやすくなるうえ、あとでこのマップを見直すことで繰り返しの復習ができます。
『カラー改訂版 世界一わかりやすい英文法の授業』の関先生も「1ヶ月で6回くりかえす」ことで記憶に残るとおっしゃっています。
自分で作ったこのマップを月に6回確認すれば、かなり多くのボキャブラリーを増やすことができるはずです。
語源の調べかた
Web検索で「英単語 語源 調べる」などと検索すると、いくつかの語源データベースサイトがでてくるので、そこで単語を検索するといいでしょう。
たとえばこちら『語源英和辞典 – 英単語のコアの意味が理解できる辞書』のサイトで、「superfluous」を検索してみます。
右側の検索窓に、検索したいワードを入力して検索します。(赤枠の部分)
左の検索結果から、調べたいワードをクリックします。(赤の下線)
すると、意味と語源解説がていねいに示されます。
便利ですね〜。
覚えられない英単語を覚える手順
- 英単語の構造を知り、イメージをつかむ
- マインドマップを使い、1ヶ月に6回くりかえし見返す
- 語源はインターネットで調べる(簡単)
イメージさえつかめれば、あとはくりかえし復讐するだけです。
あとはジャーナリングなどでの独学で、単語を使いまくりましょう。